前回は携帯サイトではセッションIDがURLに含まれている点について考えてみました。
SEOを進めるに当たってはセッションIDを取り除く必要性も指摘させて頂きました。
今回は、セッションIDに関して、さらに話を進めていきます。
モバイルサイトでセッションIDをURLに付与している理由は、(最近の端末はクッキーが使えるようになっていますが、)多くの携帯端末がcookieを持っていない故です。
携帯サイトでは、セッション管理をするためには、セッションIDをURLに付与すること自体は不可避になります。
そのため対策としては、
(1)クローらに対してはセッションIDをURLに付与しない、または(2)実際の携帯端末に対してのみセッションIDをURLに付与するというどちらかのアプローチが必要になります。
(1)の場合はクローラーを判定する必要があり、(2)の場合は携帯端末を判定することになります。
クローラーの判定にはユーザーエージェント、またはIPアドレスで行います。携帯端末を判定するならばユーザーエージェントのみでは難しいのでキャリアが公開しているIPアドレスを用いて判定します。
この部分に関してですが、「クローラーとユーザー(実際の携帯端末)に違うコンテンツを見せることはよくないのでは?」という質問をよくうけます。
この点に関しては非常に判断の難しい部分かもしれませんが、弊社では「クローラーに対してセッションIDを付与しないことは、ユーザーと違うコンテンツを見せていることには該当しない」と考えています。
「クローラーに対してセッションIDを付与しないこと」は実際はHTMLの中身がクローラとユーザで異なることになります。具体的に言えば、Aタグなどです。
ユーザには<a href="xxxx.cgi?sid=XXXXXXX&page=yyy">xxxx</a>というAタグが表示され、
クローラには<a href="xxxx.cgi?page=yyy">xxxx</a>という異なるAタグになります。
この場合は「sid=xxxxxxx」という部分がクローラーとユーザで異なっています。
しかし、これはクローラーを騙そうとしているわけではなく、また実際に見せるコンテンツを変えているわけではありません。リンク先もユーザーとクローラーでは同じにしてあります。
ページをユニークに識別できるURLのみをクローラに表示するようにしているだけです。
セッションIDはクローラに対しても効率的な巡回を妨げているとも言えますし、不要なインデックスを検索エンジンに蓄積する温床ともなります。
またセッションIDはある意味個人情報の塊です。セッションIDをクローラに収集されインデックスされると、検索結果画面を経由してのセッション情報が漏洩する危険性もあります。
これらの観点から「クローラに対してセッションIDを付与しないこと」はクローラを騙しているのではなく、サイト運営者の適切なクローラ処理と考えています。
これらの問題は本来はモバイルサイト運営者側ではなく、検索エンジン側がもっと適切に対応すべきであるのは間違いないです。
実際にGoogleやYahooでも様々な試みを行っています。しかし、どの手法も根本的にうまく解決には至っていないと考えています。
今後の改善に期待していますが、現時点でモバイルサイト運営者ができることは「クローラに対してセッションIDを付与しないこと」ではないでしょうか。
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